植物は光によって色や形、味も変化する　

玉川大学

渡邊博之教授

植物工場のメリットは、土地が狭くても縦方向に効率的に農作物を生産できることが一つ、そしてもう一つは、より栄養価や機能性の高い農作物、つまり健康に良いとされる成分をたくさん含んだ農作物を、安定して作ることができることです。

青ジソは、もともと抗菌性のある食物ですが、ロスマリン酸という成分を含んでおり、これがアルツハイマー型認知症や生活習慣病全般、うつ症状などにも効果があると、近年、注目されています。
LEDは、その含有成分の量を増やしたり減らしたりすることを得意とします。LEDの光がシグナルとしてはたらき、植物の含有成分の量の増減や、体内時計を変えることができるのです。
光の強さ、波長、時間などを自由にコントロールして、成分量を上げたり下げたりできるのが植物工場ならではの特徴です。