2025 07 23

顔がカーッと熱くなる、あのつらさ。ホットフラッシュは食事で改善できる?

「突然、顔がカーッと熱くなって、汗が止まらない」
「夜中にびっしょり汗をかいて目が覚める」
——そんな“ホットフラッシュ”に悩まされていませんか?

更年期のサインだとわかっていても、予測できずにくるあの感じ、つらいですよね。
「年齢のせいだし、仕方ないかも」とあきらめている方も多いかもしれません。

でも実は、ふだんの食事や栄養のとり方を見直すだけで、体の内側から少しずつ整えていくことができるんです。薬に頼りすぎず、自然なかたちでやわらげていく。そんなヒントが、毎日の“食べ方”のなかにあるんです。

ホットフラッシュって、どうして起きるの?

ホットフラッシュの原因は、女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少。
このホルモンは自律神経や体温調整にも関わっていて、分泌が減ると体のバランスが乱れ、体温がうまく調整できなくなります。その結果、顔がほてったり、急に汗をかいたりするんです。

さらに、ストレスや冷え、寝不足なども症状を強くする引き金に。こうした変化は、誰にでも起こりうる「からだのゆらぎ」。だからこそ、無理せずやさしく整えていきましょう!

ホットフラッシュをやわらげる、5つの栄養素

ホルモンの変化にゆらぐ体をいたわるには、自律神経や血のめぐりを整えてくれる栄養素を意識してとるのがポイント。
難しく考えず、できることから少しずつ。

大豆製品(イソフラボン)で、ホルモンの変化をサポート

豆腐や納豆、味噌などに含まれるイソフラボンは、女性ホルモンに似たはたらきがあり、
ホルモンバランスの変化にともなう不調を、内側から改善する可能性があるとされています。
朝の納豆ごはんや、豆腐入りの味噌汁など、いつもの食事にプラスしてみて。

ビタミンEで、めぐりと神経を整える

アボカドやナッツ、かぼちゃに多いビタミンEは、血行を促し、自律神経の高ぶりをやわらげてくれます。
サラダにアボカドを加えたり、おやつにナッツをつまんだり、手軽に続けられるのが魅力です。

ビタミンB群で、気分の波にやさしくアプローチ

豚肉、卵、玄米、きのこ類に多く含まれるビタミンB群は、神経をサポートしてくれる頼もしい存在。
豚しゃぶサラダや玄米のおにぎりなど、しっかり食べて心も落ち着けましょう。

オメガ3脂肪酸で、体の中から巡りをよく

サバやイワシなどの青魚や、アマニ油に含まれるオメガ3は、血液の流れをスムーズにしてくれます。
焼き魚はもちろん、アマニ油をサラダにかけるのもおすすめです。

カルシウム&マグネシウムで、心と眠りをやさしくサポート

小松菜、海藻、ヨーグルトなどに多いこの2つのミネラルは、神経の緊張をほぐし、眠りの質を整えるのにも役立ちます。
夕食に海藻入りのお味噌汁を添えたり、寝る前にヨーグルトをひとさじ。そんな小さなことが、自分を大切にする時間になります。

我慢ではなく、“整える”という選択を

年齢とともに変化していく体。ときには自信をなくしたり、気分が沈んだりすることもあるかもしれません。
でも、がまんするだけが対処法じゃありません。

日々の暮らしの中で、やさしく整えていくことはきっとできるはず。
毎日のごはんに、自分をいたわる選択をひとつ加えてみてください。

ホットフラッシュと向き合う時間は、自分にやさしくする時間でもあります。
今日の一皿に、からだがよろこぶ食材を。その積み重ねが、これからの毎日をラクにするひとつの方法になるはずです。