2025年
05月
26日
「まさか私が…」骨粗しょう症!?他人事じゃない理由と今からできる対策

転んだだけで骨折!?
そんな話を聞いても、「自分にはまだ関係ない」と思っていませんか?
でも実は、骨が弱くなり始めるのは50代から。女性ホルモンの変化によって、知らないうちに骨密度が低下していくんです。
気づいたときには進んでいた――そんなことにならないように、今のうちから年齢に負けない丈夫な骨にする暮らしを始めておきましょう。
毎日の食事や習慣が、未来のあなたをしっかり支えてくれます。
骨粗しょう症ってどんな病気?
骨粗しょう症とは、骨の中の密度(骨密度)が低くなり、もろくなる状態のこと。
骨折しやすくなり、背中が丸くなる、身長が縮むなどの変化も起きやすくなります。
特に女性は、閉経によって女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで、骨量が急激に減る時期を迎えます。それがちょうど50代前後。症状がなく進行するため、気づいたときには骨折していたというケースも少なくありません。
食事で骨を守る3つのポイント
毎日の食事は、骨の土台づくり。
特に意識したい栄養素は以下の3つです。
- カルシウム|骨の主成分
牛乳・チーズ・ヨーグルト・小魚・豆腐・小松菜など
→ 食事ごとに少しずつ摂るのが吸収のコツ。毎日“積み重ね”ましょう。
- ビタミンD|カルシウムの吸収を助ける
鮭・いわし・しらす・干ししいたけなど
→ 日光浴でも作られます。手の甲を10〜15分ほど日差しに当てるだけでもOK。
- ビタミンK|カルシウムを骨に定着させる
納豆・ほうれん草・ブロッコリー・海藻類など
→ 緑黄色野菜を彩り感覚で毎日1〜2品。腸内環境も整えてくれます。
骨を育てる、毎日の習慣
栄養とあわせて大切なのが、日々のちょっとした行動。
無理なく続けられる習慣が、骨の強さを支えてくれます。
- 軽い運動を取り入れる
ウォーキング、ストレッチ、ラジオ体操など、骨に適度な刺激を与える動きはとても大切。筋肉もついて、転倒防止にもつながります。
- 日光を味方に
朝の光を浴びることで、体内でビタミンDが生成されます。ベランダや散歩、洗濯物干しの時間を活用して。
- 良質な睡眠をとる
寝ている間に骨の修復は進みます。スマホは早めに切り上げて、ぐっすり眠れる環境づくりを。
- タバコやお酒を見直す
喫煙や多量の飲酒は、骨密度の低下につながります。少しずつでも減らしていけたら、骨にも体全体にもやさしいですね。
骨を守ることは、未来の自分を守ること
骨は、体を支える“土台”。そしてその土台は、今の毎日の選択で強くも弱くもなります。
「ちゃんと立って歩ける」「好きな場所に出かけられる」――
そんな当たり前のようで大切な未来の暮らしは、今ここから始まっています。
無理をしなくてもいいんです。
今日の食事にちょっと小魚を加える。いつもの道を少しだけ長く歩く。日光を意識して浴びる。
その一つひとつが、未来の自分のためになる、静かだけど確かなケアです。
どうか今の自分を、そして未来のあなたを、大切にしてあげてくださいね。