2023 02 09

日本初!1つの野菜に3つの機能性成分!?お肌、骨、血圧に!

(株)サラダコスモ

川口営業部長インタビュー

子大豆もやしって?あまり聞いたことのないこのもやし、実は「肌のうるおいを保つ※」、「高めの血圧を下げる」、「骨の成分を維持する」という 3つの機能性表示を取得している優れものなのです。営業部長の川口氏※にお話を伺いました。※取材当時

 
「15年に機能性表示食品制度が導入されてから一番に届出することを目指していました」。サラダコスモは1955年、農薬や化学肥料を使わないもやしの栽培に挑戦したことをきっかけに「発芽野菜」の事業を始めました。色を白く保ち、日持ちをよくするためもやしを漂白するのが当たり前だった70年代、漂白剤や添加物を使わないもやしを開発。以降、かいわれ大根やブロッコリーの新芽など「発芽野菜(スプラウト)」のトップメーカーとして事業を拡大します。機能性表示食品制度が導入されると、大豆もやしに狙いを定め、ミカンとともに生鮮食品では初めて受理されました。ただ、届出を行う中では、さまざまな苦労もあったといいます。

 
 「生鮮食品は個体差があり、届出の前例もありません。機能を発揮する成分を安定的に含む設計が課題でした」。その点は、大豆もやしが園芸作物であることが幸いした。「ビニールハウスなどで栽培環境を保ち年間を通じて安定的に栽培できるため、成分量を担保しやすいということが分かってきました」。

 
 制度の活用に際して社内で議論もありました。「生鮮食品の魅力は、やはり多様な栄養素を同時に摂れることにあり、日常の食生活の中でバランスよく摂取してもらうのが本来の姿であろうと思います。一方で、制度を活用することで、これまでとは異なる魅力をアピールすることも可能になります。これまで生鮮食品の売り場では、この食品にはこういった成分が含まれ、健康への機能が期待できるとアピールする場はほとんどありませんでした。食育の面からも、消費者の皆様に知っていただく上では非常に有効ではないかと考えました」。

 
 制度活用を実現できる成分を調査する中で、大豆もやしに含まれる『大豆イソフラボン』が骨の健康に働きかける成分だということを示す有効な研究論文があることが分かってきました。「大豆イソフラボンは、国が1日の摂取目安量の上限を定め、食習慣も十分あるなど安全性がある程度保証されています。こうして、「大豆イソフラボン子大豆もやし」は、「骨の健康に役立つことが報告されています」といった機能性表示の受理に至ります。消費者からもさまざまな反響があったといいます。

 
 「大豆で骨?と思われる方もいらっしゃると思います。大豆イソフラボンについては、女性の健康に働きかける成分として一定の認知があります。積極的に食べようとすると豆腐や納豆、豆乳などの食品が思い浮かびます。今回、制度を活用したことで、その選択肢として大豆もやしを挙げていただける機会は増えたように感じます。きちんとした根拠のある明確な機能を直球でお伝えし、差別化できるという意味で大変有効な制度と考えています」。サラダコスモは発芽野菜の第一人者として、他にブロッコリーやケールの新芽(スプラウト)などさまざまな生鮮食品に機能を見出し、制度活用を進めています。


株式会社サラダコスモ

https://www.saladcosmo.co.jp/functional-claims/index.html